キーを下げれば歌える曲は増えます。でも「できれば原曲のまま歌いたい」という人も多いはずです。原曲キーで歌えると、伴奏と声の相性がそのままなので、聴いていて自然に響きます。この記事では、キーを下げずに歌える曲をどう見つけるかを解説します。
原キーで歌えるかは「音域の重なり」で決まる
ある曲を原曲キーで歌えるかどうかは、シンプルに曲の音域が、自分の音域の中にすっぽり収まっているかで決まります。曲の最高音が自分の上限より下にあり、かつ曲の最低音が自分の下限より上にある。この2つが同時に成立していれば、その曲は原曲キーで歌えます。
逆に言えば、片方でもはみ出していれば原曲キーでは苦しくなります。よくあるのが「サビは出るのに、実はAメロの低い音が出ていなかった」というパターンで、本人は気づきにくいものです。
まず自分の音域を確定させる
この判定をするには、自分の上限と下限が数字として分かっている必要があります。感覚で「だいたいhiAくらいまで」と思っていても、実際に測ると違うことは珍しくありません。自分の音域の調べ方で手順を解説していますが、一度きちんと測っておくと、以降すべての曲の判定に使い回せます。
このとき、地声だけの上限を基準にしておくのがおすすめです。裏声込みで測ると上限が伸びますが、原曲キーで気持ちよく歌えるかの判断には使いにくくなります。
「あと何音足りないか」を知ると練習の指標になる
原キーで歌えない曲に出会ったとき、そこで終わりにする必要はありません。「あと半音2つぶん上が出れば原キーで歌える」と分かっていれば、それは具体的な練習目標になります。
漠然と「高い声を出せるようになりたい」と思うより、「この曲を原キーで歌うには、あと2つ」のほうが手応えを掴みやすく、達成したかどうかも分かります。音域を定期的に測り直して、上限が伸びているかを確認すると、届く曲がひとつずつ増えていくのが目に見えます。
原キーで歌える曲を増やす3つの方向
- 今すぐ歌える曲を探す:自分の音域に収まる曲は、探せば必ずあります。まずはそこから持ち歌にしていく
- あと少しの曲を練習する:半音1〜2つ足りない曲は、現実的な射程内。優先して練習する価値があります
- 遠い曲は無理をしない:半音5つ以上離れている曲は、当面キーを下げて楽しむほうが健全です
喉を痛めないために
原キーにこだわるあまり、出ない音を無理に張るのは避けてください。喉を締めて出した高音は、曲中で連続して使えないうえ、痛める原因にもなります。「1回なら出る音」ではなく「何度でも無理なく出せる音」を上限として扱うほうが、結果的に歌える曲は増えます。
どうしても届かない曲は、キーを下げるかオク下で歌えばよいだけです。原キーで歌うことはゴールではなく、選択肢のひとつです。
収まるかどうかを、曲ごとに自動判定する
モチウタは音域を登録しておくと、曲名を検索したときに原曲キーのままで収まるかを判定します。収まらない場合は何キー動かせばよいかを提示し、キー変更では対応しきれない曲にはオク下も提案します。歌えた曲は記録として残していけるので、原キーで歌える持ち歌が少しずつ積み上がっていきます。